新年おめでとうございます。
2011年、Future Ownership Japanをサポートして頂いた皆様には大変お世話になり誠にありがとうございました。本年も継続的に日本では決して多く語られる事の無い、世界のインディペンデントライフスタイルの情報をお届け致しますので、よろしくお願い致します。
世の中には沢山の物語が語られているが、私達はその物語の社会的評価等ではなく、純粋に全ての起点となる情熱とその方向性に焦点を当てていきたい。(ここでいう「物語」というのは、新たなアイディア・考え方・表現・結果物が生まれた背景や背骨を指す。)ここに焦点を当てる理由というのは、「自身の判断軸を持つ事の尊さ」を体現すると同時に、そのような姿勢を社会の個々人が持つ事によって社会発展に貢献できるからである。
そもそも、社会は個々人の発信力と受信力が互いに調和して始めて物事が前進・発展すると考えている。それは「凹凸」のような関係である。如何なるアイディア、表現、メッセージも発信力・受信力のどちらかのバランスが崩れてしまえば成立しない。発信側は受信側の受け皿がなければ、どんなに存在感を示しても、価値を訴えても受信されない。また、受信側も適切な発信がなければそもそも受信という機能が果たせない。もちろん双方が凸になったり、凹になったりするケースもあるだろう。
これらの発信・受信力というものは、一人の人間が様々なレベルのものを保有している。例えば、音楽に造詣の深い人間は音楽の知識があり、知的好奇心が旺盛な故に様々な音楽アーティストが音楽を通じて放つメッセージや音楽性の進化具合を受信する事ができ、その結果より音楽というものへの愛情が深まる。しかし、食に関してはあまりに疎く、明らかに添加物で覆われているコンビニ弁当やカップラーメンで満たされ、本当の有機野菜が持つ天然の甘みや旨みを感じる事ができず、結果、食に関しては受信力が低いかもしれない。食に対して受信力が低い人達は、本来手間とコストがかかる有機栽培の野菜農家の発信には目もくれず、作っている農家でさえ口にしない化学肥料をたっぷり含んだ野菜を食べている、という状況である。
こうした興味分野に対する造詣に代表されるような「レベル」以外にも、「何を評価するか」という基準にもこの発信・受信力は表れる。
受信力が低い場合、その人物は自分自身の判断軸を持たず、社会や他人が評価するものを評価する、という受動的な選択基準を持つ。一方、受信力が高い場合、例え社会的な「評価」等がなくても、自分自身のフィルターを通じて個別に評価できる軸を持っている。
ではこの差の何が問題なのだろうか。
それは、もし社会全体が受信力の低い個人の集まりであった場合、常に前例のあるもの、「実績」のあるものばかりが優先されてしまい、新しいアイディア、取り組み、表現というものは発展の糸口を見つける事ができないからである。
本来、社会は常に革新の連続によって様々な果実を手にしてきた。そこにはもちろん反省も多々あるが、それらの反省も全ては更なる発展の良き通過点である。 新しい事を始める際は実績や前例が無いのは当たり前である。新しい芽を潰してしまうのではなく、そこの可能性を見出し、反応できる「受信力」を高める事が革新を醸成するためには不可欠である。逆に、受信力が高く、多くの新しいアイディアや息吹を受け入れられる広大な受け皿が用意できる社会では、人々は新しい取り組みや革新を生み出す事に敬意を表する。その空気に背中を押され、勇気を貰い、自分自身でも何か挑戦してみようという気概が生まれやすいのではないか。そんな空気感も一つの「環境」である。
日本が政治的、経済的、構造的に問題山積なのは周知の通りであるが、一人一人が受信力を高め、互いの創造性に敬意を表し、育み合えるような環境を構築する事に貢献できれば状況は一変するはずである。
世界を見渡せば、世界中が前進する努力を続けている。日本もその一員であるはずだ。
夜明け前の空が一番暗い事は自然が教えてくれている。時がくれば晴天となる事も。
そんな想いを胸に、日本、世界に貢献できるようにFuture Ownership Japanは本ウェブサイトだけではなく、今後様々な取り組みを行なっていくので、改めて本年もよろしくお願い申し上げます。
Shingori
2012/01/06
龍となれ、雲自ずと来たる
今年の貴殿へ
FO Japan Editing Team
2012/01/06
メッセージありがとう!
雲過ぎ去れば、次は宇宙が我を待たれし。
宇宙と一体となれねば我眠れん。
今年は大転換点が待ち受けています。
Takke
2012/01/14
いつも興味深く拝読させていただいております。
受皿の幅、底の深度共に随時、拡大伸張に心血を注ぐ次第ですので、
今年も気宇壮大な凸を宜しくお願い致します。
貴殿の御多幸御祈り申し上げます。
万物の理は宙の如し
知りたくば身中の宇宙に問いかけよ
さすれば与えられん
FO Japan Editing Team
2012/01/15
熱きコメントを頂きありがとうございます。自身の宇宙と皆様の宇宙との交点を目指しながら、類い稀な凸の創出を目指したい次第です。
今後ともFuture Ownership Japanをよろしくお願い致します。